コザクラインコ発情抑制するには?過発情から病気に!我が家の事例を紹介

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コザクラインコやインコを飼っている方で「発情を抑制するにはどうすればいいの?」と悩まれている飼い主さんは多いのではないでしょうか?

わが家も実際コザクラインコのオスとメスを2羽飼っていますが、2羽とも毎日のように発情し困っていました。

本やネット情報などから、いろいろ対策をするもあまり効果はなく…。

そんなある日、メスのコザクラインコが過発情で病気になってしまいました。

急いで病院へ連れて行き、病院の先生から発情抑制方法を教えて頂き実践したところ、なんと餌の量を見直すだけで発情が治まりました!

あれだけ毎日発情していたうちのコザクラインコ、エサの量を見直して約8か月ほどになりますが、それ以降は発情の様子は見られません。

そこで今回の記事では、「コザクラインコ発情抑制するには?過発情から病気に!我が家の事例を紹介」と題して、過発情から病気、そして現在までを詳しく紹介していきたいと思います。

少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

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コザクラインコ発情抑制するには?~我が家の事例~

うちはコザクラインコを2羽(オス・メス)飼っています。

2023年5月現在で、2羽とも5歳になります。

↑↑メスのコザクラインコ

ほぼ毎日発情し、1年中産卵していました。

発情中はかなり凶暴になりケージに近づいただけでも威嚇、ひどい時は触ることすらできませんでした…。(T_T)

↑↑オスのコザクラインコ

オスのコザクラインコも同じく毎日発情。

放鳥時には毛布やクッション、ソファなどにお尻をフリフリ。

そしてひどかったのが「はき戻し」です。

止まり木やバードテントにてんこ盛りのはき戻しをしていたので、臭いがかなりひどかったです…。(@_@;)

過発情から病気に

発情期といえば凶暴になるし、紙は切りまくり掃除が大変、インコにとっても病気になるリスクが高まるので、発情は飼い主にとってもインコにとっても何も良いことがありませんよね…。(ノд`)

うちのインコも3歳から4歳にかけてほとんど毎日発情をしていたので、どうにかしないとと思い色んな方法を試しましたが、イマイチ効果はなく…。

そんなある日メスのコザクラインに異変が訪れます。

2022年2月、メスのコザクラインコの肩辺りから黄色の羽が生えてきました。

「あれ!?黄色?」とは思いましたが、その後様子はいつもと変わりなく元気だし、体重の変化もなく、黄色の羽も肩以外には生えてこなかったので、病院には行かず様子を見る事にしました。

そして2度目の異変、夏頃から徐々にクチバシが伸びている事に気づきました。

上記の写真は8月の終わり頃。

クチバシが伸び、羽の色もオレンジ色がお腹の方にも広がっています。

その後クチバシはむし歯のように穴が開き、先っぽが折れてしまいました。

幸い穴から下だけが折れたので、エサを食べる事に支障はありませんでした。

この頃になると背中にも赤い羽が出てきます…。

そしてある日、お腹をよく見るとポッコリしている事に気づきます…その周りの羽も抜けていて悲惨な状況に…。

「もしかして卵?」「いや、まさか腫瘍???」

凶暴化してからあまり体重を計らなくなっていましたが、通常54gだった体重がなんと64gになっていました!

確かに飛ぶ時にかなり体が重そうな感じはありました…(ノд`)

どちらにしてもこれはヤバイという事で、近所の動物病院ではなく、家から1時間30分かけて小鳥の専門病院へ連れて行きました。

病院に行ったのは9月下旬、下記の写真はその頃です。

背中の羽は1ヶ月経たないうちに、かなり赤色に変わっています。(T_T)

通院・治療

小鳥の専門病院は初めてでしたが、かなりいい先生で安心。

さすが専門だけあって鳥の扱いはプロ、あの凶暴だったうちのコザクラインコもおとなしく診察を受けてくれました。笑

そして診断の結果は、高脂血症

血液がかなりドロドロだと言われました。

クチバシが伸びるのと羽が赤いのは肝臓が悪いとの事です。

心配だったお腹のふくらみは卵ではなく、腫瘍でもなく、黄色腫(キサントーマ)というもので、持続的な高脂血症により皮膚が黄色に変色して肥厚した状態のようです。

肥満、甲状腺腫、慢性肝不全、メスの持続発情に伴う高脂血症が続くことにより発生するようです。(ノд`)

また鳥類は飛ぶために体を軽くしないといけないので、レントゲンを撮ると鳥の骨は透けて写るようなんですが、うちのコザクラインコの骨は真っ白でした…。

鳥類は産卵の数週間前より卵殻を作る為にカルシウムを骨に蓄積し始めるようで、うちのコザクラインコは過発情により骨の中にカルシウムが病的に過剰に沈着した状態だったようです…。

放鳥時、飛び方が重たかったのは、カルシウムの蓄積と黄色腫が原因だったという事ですね…

そしてうちの子は血液検査の数値もかなり異常だったので、長期間の治療になると言われ、とりあえずその日は1週間分の薬(発情抑制剤)をもらい、また1週間後に診察という事になりました。

その後、毎日の飲み水50㏄に粉薬1包と「ネクトンS」(市販品でOK)を混ぜて1週間様子を見たところ、お腹のふくらみがスッキリ治り、体重も56gに!

お薬をきちんと飲んでくれたみたいで、たった1週間でこんなに治るとは思ってなかったのでビックリでした。(^^)

しかしお腹はスッキリしましたが高脂血症に肝臓と悪いとこだらけなので、次は絶対発情させないようにと言われ、エサの量を見直し食事制限をする事になります。

発情抑制方法はエサの量の見直し!

発情抑制について、病院の先生から教えてもらったことをまとめていきます。

まずインコの発情を抑制するためには、

繁殖が難しいと感じさせることが必要!

野生では年に1~2回しか発情せず、繁殖は命がけなので成功が見込める時しか発情をしません。

飼育下のインコは、

  • 外敵に狙われる心配もなく安心
  • 常にエサがあり食欲も満たされる

という状況から、「これならヒナを産んで育てられる!」と思い常に発情してしまうようです。

発情させないためには危機的状況を作る事、ヒナを産んでも育てられない環境であると思わせる事が必要になります。

なので食事は「適正体重を維持する量のみ」与えるようにします。

具体的なやり方は

①食べている食事量を測定(7日間の平均)
②食べている食事量の9割を1日2~3回に分けて与える
③毎朝体重測定をする

【わが家の例】

エサの量残りのエサ食べた量体重
1日目10g4g6g55g
2日目10g4g6g56g
3日目10g3g7g54g
4日目10g3g7g56g
5日目10g3g7g55g
6日目10g1g9g56g
7日目10g3g7g55g

餌の量を毎日10g与え、殻を飛ばし残りのエサの量を計ります。

食べたエサの量は

10g(与えたエサの量)-残りのエサの量=食べた量

で求めます。

すると、一週間の平均は、(6+6+7+7+7+9+7)÷7=7g

1日7g食べているという事が分かります。

そこから9割の量を1日2~3回にわけて与えるので、7gの9割は6.3g

1日のエサの量は6.3g

という事になりますね。

わが家は6.3gを、朝3.2g夕方3.1gにわけて与えています。

ちなみに与えているエサは、「小鳥の餌 黒瀬ペット マニアシリーズ 低脂肪タイプ 中型インコ 3L」です。

飲み水には「ネクトンS」を入れています。

わが家のコザクラインコは上記のエサの量で発情は治まりましたが、それでも発情が治まらない場合は

①発情しない体重まで徐々に食事量を減らす
②食事量は1日3.5g未満にはしない(コザクラインコの場合)
③発情しない体重が分かったら、その体重を維持するよう食事量を制限する

といいようです。

エサの減らし過ぎには注意して下さい。上記のエサの量はあくまでもわが家のコザクラインコの量です。
インコにも個体差がありますので様子をよく見て食事制限をし、体調が悪くなるようであれば早目に病院で診てもらってください。

うちはインコを飼い始めた時、「インコは食い溜めができないので常にエサを食べられるように入れておく事」というのを本で読み、量も計らずに透明の容器に半分くらい入れて与えていました…。(ノд`)

「食べ放題」はうちのインコには良くなかったようです…反省。

ちなみにわが家のオスのコザクラインコも毎日発情をしていましたので、一緒に食事制限をしました。

オスの方は病気ではなく健康でしたので、1日のエサの量は9g+ボレー粉を与えています。

平均体重は53gです。

食事制限をして以来、不思議なくらいピタッと発情が治まっています。

お尻フリフリもはき戻しもなくなりました。

また餌の量を減らしたことにより、毎日面倒だった「エサの殻飛ばし」が無くなり飼い主側のストレスも減りました。(^^)

エサの量を計るのに0.1g単位で計れるスケールがおすすめです。

治療の経過

過発情から病気になってしまったメスのコザクラインコですが、月に1回の通院と3ヶ月に1回の血液検査をし、2023年4月の3回目の血液検査で正常値にもどりました。

上記の写真は2023年2月時点のものです。

羽は少し赤いところもありますが、ほぼ元の綺麗なグリーンに生え変わりました!

現在は薬もやめ、通院はせずに様子をみているところです。

肝臓の数値が正常になっても後遺症でクチバシが伸びてしまう子もいるようなので(うちの子は若干伸びてきています…)、伸びすぎてエサが食べにくそうなら、またカットしてもらいに行こうと思います。

食事制限のストレス発散方法

急な食事制限はインコにとってストレスになりますよね…。

そこで、「フォージング(採食行動)」を取り入れることで、食事制限のフラストレーションを軽減する効果があるようです。

フォージングとは

動物がエサを探すことを意味する

時間をかけて食事をする、エサを探す事でストレスを減らせるようですね!

インコのフォージングトイは通販でもたくさん売っていますし、100均グッズで手作りも出来るようなので愛鳥に合ったおもちゃを探してみて下さい。

YouTubeでもたくさん紹介されています。

食事制限以外の発情抑制方法

食事以外の発情抑制方法も病院の先生からお聞きしたので紹介します。

発情抑制には

1.食事
2.環境
3.相手

の順でやるといいそうです。

食事制限については上記で説明した通りなので、環境と相手についてまとめていきます。

環境について

  1. 光周期の調節
    ・ほとんどの鳥類は長日周期になると発情が促される
    ・明るい時間は短く、暗い時間が長くなるように調節を
    ・人の生活音が聞こえると効果がないので、静かな所にケージを移動する
  2. 巣・巣材の存在
    ・メスは巣作りができる場所があると発情する
    ・巣を与えたり、巣となる場所に行かせない
    ・ケージを巣と思っている場合は、レイアウトを変える、うずくまる場所を作らないようにする、またはケージを定期的に交換するようにする
  3. 刺激
    ・いつも同じ環境だと安心して発情しやすくなる
    ・常に新しい刺激を与える

刺激は怖がらせないように気をつけて下さい。

見慣れないぬいぐるみや、鳥の鳴き声がする目ざまし時計などがオススメのようです。

また一般的に言われている「環境温度」についてはあまり発情とは関係がないようですよ。

↑↑7種の野鳥の声が収録されている目ざまし時計

↑↑「日本野鳥の会」が収録した鳥たちの声、16種+シークレットが1種収録されています。

↑↑こちらは掛け時計。12種類の小鳥たちの中の1種類が1時間ごとにさえずりを届けてくれます。光センサー内蔵で夜になると小鳥たちも巣にもどって休むそうです。

相手について

ペットとして飼われている鳥は人を仲間だと思っているので、可愛がり過ぎると発情を促します。

ペアで飼育している場合は、ケージを分ける。(ストレスになるので毛引きをしないか観察)

鏡やおもちゃが発情対象になっている場合は、取り除いてください。

飼い主さんが発情対象となっている場合も多いかと思います、辛いですが発情期はスキンシップを控えめにしましょう。

まとめ

今回の記事では「コザクラインコ発情抑制するには?過発情から病気に!我が家の事例を紹介」と題して、わが家のコザクラインコの発情抑制について詳しくお伝えしていきました。

わが家のコザクラインコは過発情から病気になってしまい、発情抑制するためエサの量を見直し、食事制限をすることになりました。

幸い食事制限だけで発情を抑えることができましたが、今後のインコの健康の為にも、食事、インコの飼育環境を見直していこうと思います。

インコの発情で困っている飼い主さんも多いかと思うので、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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